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新方式で実施された大学のセンター試験、新聞やTVで様々な問題点が指摘されているようです。
(http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201201220091.html)
この記事からもわかるように、今回一番問題視されているのは、「2冊同時配布」が徹底されていなかったということ。
これは、例えば社会を受験する際に、「世界史A」と「政治経済」を選択した場合、同時に2冊の問題用紙が配布されます。
試験時間は130分ですが、最初の60分で1科目を解き、10分間に答案用紙を回収、その後60分で残り1科目を解く、という方式です。
さて、ここでマスコミ各社が問題として取り上げているのは、「2冊同時に配布しなかった」=「マニュアル通りに実施しなかった」という点ですが、よーく考えてみましょう。
ウチの長男もこのセンター試験を受けました。
試験後に言った最初の一言は、「こんなやり方だと、理科と社会の平均点は過去最高になるやろな・・・。まじめにやってきた自分がバカみたい・・・」
息子の受験会場では、全く問題なく、マニュアル通りに事は運んだのですが、一体現場では何が起こったのでしょう。
①60分+10分+②60分=130分、試験前に①と②の問題用紙は既に配布されています。
途中に10分の休憩時間があり、緊張した受験生は当然トイレにも行きたくなるでしょう。
次の科目の問題用紙を既に閲覧することができた受験生たちを、10分間の非監視状態置いたら何が起こるのか・・・
トイレの中はもちろん、トイレの往き帰りにも監視体制はありません。
つまり何をしようと自由なのです。
息子は、実際に多くの受験生たちが、この空白の10分間に様々な方法で情報収集・交換している姿を目の当たりにしたために、「カンニング」した受験生たちに腹を立てていました。
でも、私が同じ状況に置かれたら、、と考えると、その受験生たちを攻める気にはなれません。
あきらかに制度の不備です。
こんな仕組みを考え出した、偏差値の高い方々の集団にあきれるばかりです。