(株) ソーラー・エコー

わが社の考える、”お客様本位”とは

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私の考える、“お客様本位の考え方”とは

     お客様の立場になろうということ

     お客様に言った事に、責任を持つこと

と、思っています。

 

私が、“ベース・オブ・ベース”を開発したのは、次のような理由からです。

     私自身がオール電化工事に立会い、指示をする内に2日にわたって行う工事は、コンクリートの養生が無ければ1日で完了できる内容と時間である。

     共働きの家庭も多く、工事の日程を決めるのにお客様に負担がかかる。その上、予定日が雨で延期になると次の日程まで最低一週間ほど間を空けなくてはならなくなってしまう。

だからこそ、工事が一日で終わるという事は、お客様にとっても、会社にとっても良いことであると考えました。

 では、どのようにしたら たったの1日で完了できるのでしょうか?

 それには・・・まあ、当然といえば当然ですが・・・

今までと全く逆の発想をする必要がありました。

 そもそも、“基礎”というのは、物事の最も基本となるものです。

広辞苑には

     その上に建物を建てたり、大きな装置を設置したりするためにすえる土台、いしずえ。

     それを前提として物事全体が成り立つような、もとい。

     建築に先立って地面をならし固めること。

と、書かれています。

 当然、現在においても基礎がきっちりと作られて、上へ上へと物は造られていきます。

 そして、ほとんどの場合基礎は、コンクリートで作られますが、宿命とも言える短所があるのです。

 それは、コンクリートが固まるまでの時間が長くかかってしまう事と、コンクリートは固まる時に必ず収縮をするので、コンクリートの中の骨材(砕石)の混ざり具合で仕上がりの表面に少なからず不陸(いわゆるデコボコ)が、出来てしまいます。それが、上部に設置した設備機械の設置時にガタツキを生じさせる原因となっている事です。

 そこで、コンクリートを早く固まらせるにはどうすればよいかと考えましたが、エコキュートの基礎に使うコンクリートの量は0.1㎥前後なので、コンクリートミキサー車で超早強度コンクリート(それでも強度が出るのは翌日です)を持ってくるわけにはいかず、結局は現場での手練となってしまいます。基礎に湿式のコンクリートを使う以上、一日での施工は実現しません。

 コンクリートを先に打つ事をやめないと、工期を短縮できないと決断しました。

 

 また、乾燥後の収縮が、機器のレベルを取りにくくしていることを考慮すると水平にレベルを取ってからコンクリートを打てばよい、つまり、あらかじめアンカーボルトに設備を載せても安定している状態で、コンクリートを後から打つことができれば、現在の工事のようにあわてて型枠をはずす必要も無く、きっちりと4週間の養生をすることが可能となるのです。

 

 そこで、安定した状態でアンカーボルトの上にエコキュートを設置するにはどうしたらよいかを考えました。ただ単にプレートを用意してアンカーボルトを立てているのではなくて、地震(水平力)が作用した時に横転しない、つまり、地盤から何がしかの引っ張りを取れないかと考えました、もちろん、大掛かりなくい打ちなどで無く、簡易的に出来てそれでいて効果の有るもの・・・

 

そこで、スパイラルの登場です。

 

一昔前まで、大工さんは丸釘を打っていましたが、今では、ほとんどスクリューネジになっています。昔の建物は床鳴りがしたりしますが、これは根太が細って丸釘と擦れてギィギィ鳴っているのです、それに対し、木が多少乾燥収縮してもスクリューネジは抜けにくいのです。ところが、抜こうと思ったらスクリューネジは頭が十時に切ってあるのでドライバーで簡単に抜くことが出来ます。

     これだ!!

        これを・・・土に応用できれば良い。

スパイラル状のネジを土を乱す事無く打ち込むことが出きれば、杭の全長の面が上下45°方向に力を発揮するはず。

    この様にして、“ベース・オブ・ベース”は、出来ました。

 

 ベース・オブ・ベースは、独立して支えるので、地盤に多少の起伏があっても、全体を水平にする必要が無くベースの大きさ(15cm×25cm)のみ水平にすれば良い(アンカーボルトを垂直に立てる為に必要な作業です)だけで、後のレベル合わせはナットで簡単に出来るのです。

 そして、その上にエコキュートのタンクを設置しますが、ナットを締めた後に、初めて“ベース・オブ・ベース”を使われた業者の方は、必ずと言って良いほどタンクを揺らされます。そして『へぇー・・・揺れんね』と、感心されます。中には『これだけ丈夫だったら、コンクリートを打たないで良いね』っと言われた方もいらっしゃいましたが、それは、だめです、コンクリートには重石の役割とコンクリートのアルカリでアンカーボルトを錆びさせ難いという役割があるからです。

 

 その後、型枠を作成し配管工事を行い、水張りをしながらコンクリートを打っていきます。今までは、全てが終わって水張りだったので、試運転が遅れましたが、“ベース・オブ・ベース”を使うと、水張りと平行してコンクリートの打設を行うので、待ち時間が無くなります。

 

 そして、お客様にとってもその日の内に工事が完了するのでとても喜んでもらえます。

 

 “ベース・オブ・ベース”の長所はそれだけでありません。

 毎年毎年、給湯タンクは狭い所に設置できるスリム方や薄型になってきました。それに伴い基礎もそれに合わせて小さくなっていますが、このことが給湯タンクが地震時に転倒し易くなっていて、既に“建築設備耐震指針”をクリアできない事態となっていますが、“ベース・オブ・ベース”を使うことで、クリアできるようになりました。

 

 それから、大切なことですが、コンクリートの養生中はコンクリートに衝撃を与えてはいけません。養生はコンクリートに適正な強度が出るまでは必要です。ほとんどのケースでコンクリートに穴を開けて“あと施工アンカーボルト”を打ち込みますので“あと施工アンカー施工指針”に基づくとコンクリートが120kgf/c㎡の強度に達するまでは、打ち込んではいけないとなっていますから、冬場で1ヶ月夏場でも10日程はコンクリートに触ってはいけないことになります。

 しかし、中には『夏だからもう固まっている』とか言ってひどい場合は翌日に施工をする業者の方もいらっしゃいます、固まっているの度合いが様々です。こういうケースでは、コンクリートの表面からは分かりませんが、コンクリートの中はぐちゃぐちゃに圧壊しアンカーに留まっているかのように見えるタンクも、一度地震が来るとひとたまりも無いということになりかねないのです。

 

私は、最初にお客様本位とは・・・という中の一つに

            お客様に言ったことに責任を持つ

                        と、言いましたが、

オール電化を推進する中でのエコキュートの売りの一つで、『お湯をタンクに溜めているので地震が来て、ライフラインがカットされて、例え陸の孤島となっても、水が確保できるので安心して救助を待てる』などと言っていますが、それを信頼して設置してもらったお客様が地震後に外に出てみたら、自分の家のエコキューとだけ倒れていたりしたら・・・

 

気が付いたときから・・・始めましょう

こういうことを言われる施工店様もいらっしゃいます。

 

施工が短くなって人件費が浮いても、弊社の“ベース・オブ・ベース”で相殺されてしまえば、給料に回した方が良いと・・・

 

しかし、出来上がったものの見た目は同じでも、性能は雲泥の差です。

 

単に、工期短縮しただけでなく(工期短縮は経費削減ですが)

   建築基準法を無視した工法からの脱却と、それに伴う耐震性の向上

   お客様のストレス緩和

 

が、実現でき、従業員が現場に拘束される時間が減った時間で、新規開拓のポスティングやOB客へのアフターフォロー等をする時間に当てると考えていくべきではないでしょうか。

 

施工店から見た自分本位の考え方

     材料代で払うくらいなら、自分たちの人件費に回した方が良い

     今までこのやり方でやってきたのだから何が悪い(聞く耳を持たない)

そして『お客様は、値段のことしか言わない』といった間違った考え

これは、絶対に間違いです。

お客様に限らず、会社でも何でも、理由が無いもの、または理由が不明快なものにはお金を出し控えますが、きちんと理解をして有用と考えればお金は出します。

 

 結局は、お客様にきちんと説明できるか否かです。

職人さんは、皆さん同じ事を言われます。

『昔から同じようにしてきたんだ』と・・・

 昔と同じでなくなっているのは、エコキュートのタンクのサイズです。どんどんスリムになった上に、重心が高くなり横揺れに対して不安定になっています。

 だから、昔は考えなくても良かった横揺れに対しても安定させるという事に手を加える必要があるのです。